その口唇に
その指に
身を焦がす

それが
ただの情だと
ただの欲情だと
わかっていても
私を委ねる

向けられる眼差し
重ねられる鼓動
伝わる体温

この瞬間だけは
私の腕の中にいるのだと


確信する




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